aisaka.com

自分が知りたかったこと・日々の思考・共有したいニュースを発信

帝王学は人間学である。迷いながら答えを見つける。

帝王学とは人間学である。

 

 

現代の帝王学

現代の帝王学

 

 

今回紹介するのは、伊藤肇(いとうはじめ)さん著の本です。

この本を読むまで、帝王学って上に立つ人に必要な心構えが書いてある本でしょ。

と考えていました。

間違いではないですが、

そもそもどんな人の元で働きたいかを考えると、人間としての素晴らしさを持った人間。

つまり帝王学とは人間学である。

この本には上に立つ者の行動と、人間学について、歴史上の人物のエピソードを交えて書かれています。

 

・出処進退の綺麗さ

f:id:aisakakun:20161127222904j:plain

北宋革新官僚王安石が新法を施工する際、才気走った小器用な奴ばかりを要職につけた。

司馬光は心配になり、その理由を問うが、その理由は司馬光からすればダメダメな理由。「安石誤れり・」と思い、安石に忠告したが、馬耳東風。

 

結果、安石は馘首した小人に讒言されて失脚、せっかくの新法も潰れてしまいました。

 

小人は、要職を失いそうになると、それを守ろうと必ず憎み、仇をなす。

君子は、さっさと身を引き、出処進退が綺麗である。

 

これが安石の忠告の一部です。

つまり、安石は小人を要職につけたことが失敗である。

 

ここで重要なのは、小人を要職につけないようにしよう。

ということではなく、

出処進退の綺麗さです。

 

「退」には

・後継者を選ぶ、己を無にする作業

・仕事に対する執念を断ち切る作業

という人間くさい作業をしなければならないため、ここを見極めてさえいれば、

最も正確な人物評価ができる。

というものでした。

 

上司になれば、必ず退く時がきます。

その時、後継者を真面目に育てるということを肝に命じておくべきということです。

戒めです。

 

・明治大正の最高のインテリと言われた夏目漱石の考え

 

夏目漱石は、弟子の森田草平

「己以外に頼るより儚いものはない、しかも己ほど頼れない者はない。どうすればいいかを考えたことはあるか?」

と問います。

 

漱石は悩んだ末、「則天去私」の心境に達します。

則天:天地自然の法則や普遍的な妥当性に従うこと。

::天に則る。

去私:私心を捨てる。

 

 

ここでいう普遍的な妥当性について、一体誰がどのくらい知っているでしょうか。

様々な本を読み、妥当性を見つけていかねばならないということです。

 

 

以上、この本において面白いと思った内容を一部まとめました。

これ以外にも、

・根本は徳であり、末は財である。

・利口者がバカの悪口を言う言葉は無数にあるが、逆は少ない。

・いかに頭が切れても、人を支配させてはならない人はいる

・焔の時、灰の時

 など、面白い内容が複数書かれています。

 

新幹線に乗る際など、読んでみるとちょうど良いくらいに読み終わると思います。

参考までに。

 

紹介した本

現代の帝王学 (1979年) (プレジデントブックス)