週末副業記

土日は副業エンジニアのブログです。副業に関することを投稿します。

織田信長を追う--vol.1--国盗り物語 司馬遼太郎


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私が織田信長に興味を抱いたきっかけは二回あります。

1. 信長協奏曲(ドラマ)

2. 林修の今でしょ!講座

 これらを見て、

織田信長って激烈な性格以外の部分もあるんだな

となんとなく思いました。

このように見た情報だけでなく他には

どんなことをしたのかどんな生き方をしてきたのか、

などダメな部分も含めてこの人の生涯を知りたいと思い、本を読むことにしました。

とりあえず一冊目に選んだのは司馬遼太郎さんの「国盗り物語 第三巻」

国盗り物語(三)(新潮文庫)

国盗り物語(三)(新潮文庫)

 

 第三巻から織田信長編(前編)ということで第三巻から購入しました。

この中で私が本文中に線を引いた部分について取り上げていきます。

 

 

執念深いほどに実証的な男

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信長は斎藤道三の娘帰蝶を正妻として迎えた後、道三に気に入られ軽快な胴丸を贈られます。それらを即座に実戦で使用するのではなく、

・樹の皮に吊るし、鉄砲で射つ

足軽に着せ、槍を持たせ飛んだり跳ねたりさせる

・50(従来の胴)VS 50(新しい胴)で試合をさせる

などの方法を試した後、

「この胴丸いいね。いいのくれるなぁ」

と思ったそうです。

安易に人の気持ちを信じず、自分でそのものが持つ力を試すところが見受けられます。

 

激烈な性格

 

信長の叔父、織田孫十郎信次は信長の弟の喜六郎を誤って弓でうってしまいました。

そして信次は

「俺は逃げる」

と言ってその場から急いで逃げていきました。そのまま消息不明に。。

このように叔父でさえも恐怖を抱いた男・信長

このように恐れられる信長を道三は高く評価しています。

道三は

人の上に立つものは怖れられなければならない。

懐かれてなお威厳があるのは万将に一人であって、普通の生まれつきではなることはできない。 

 という考えを持っていたそうです。

 

人情もろい

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家来の欠点をよく記憶しており

「隙間数えの大将」とよく言われたそうですが人情もろいエピソードもいくつかあります。

・七郎左の行為を見逃した

・道三の危機にすぐに馬に乗って飛び出した 

七郎左という人が津田八弥という人を斬ってしまったとき、本来許されない行為をした七郎左は信長に斬られてしまいます。

しかし、七郎左は小さい頃からの信長の友達で、この行為は見逃されます。

 

次に道三が義竜に攻め入られ万事休すの時、信長は一人馬に乗り道三を助けようとします。なぜなら、道三もまた信長を愛したうちの一人だったからです。

 

このように信長は小さい頃から「うつけ者」と言われ、人に理解され、愛を受けることが薄かったせいか理解してくれる人には羽目を外した処置をしてしまうことがあったようです。

 

酒に弱い

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永禄四年の正月に、清洲城で信州の宴を張った後

「少し酔った」

といい、奥に引っ込んだそうです。

激烈な性格などの話を聞いていたためお酒も強い豪族的な人だと想像していたため

意外に感じました。

そして私もお酒に強くないので少し親近感が湧きました。

 

石橋を叩いて渡る

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偵察や政治工作の限りを尽くし、これなら負けないだろう、と思えなければ簡単には手を出さない人だったそうです。道三の恨みを晴らすために義竜にすぐに反撃に行かなかったのもそういう性格があったからでしょう。

その代わり動けば電光石火の行動をする。緩急のある人。

 

貪婪・執拗

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美濃攻略のために何度も戦さを仕掛けています。

あまり信長に良い印象を持っていない光秀さえも、

失敗を繰り返しながらも成長していく、むしろ成長するために失敗しているように見える信長を見て

「あの男は英雄といえる者かもしれない」

と感じています。

その貪婪さや執拗さは常人ではないと思わせるほど。

 

 

この本から、以上のような信長の性質を知ることができました。

この本では、その信長の周りにいる光秀・秀吉・半兵衛などについても書いてありましたのでそこも追い追い紹介したいと思います。

そして、第四巻がさらにこの続きとなっておりますので読み進めたいと思います。

恐ろしくも魅力的な男・織田信長

織田信長の本で面白い逸話などが書いてある本などございましたらお教えいただければ幸いです。