MT-RL78というものを使用し、付属のチュートリアルに従いつつ、設定内容はスルーせずに、その設定がどのような意味を持つのかに注意しながら進めていきます。
2つのLEDを1秒間隔で交互に点滅させるプログラム
チュートリアルを進めながら、疑問に思った設定について主に書いていきます。
アプリケーションの種類
アプリケーション:応用、適用; 転じて、使用者の業務に応じて作成されたプログラム。
アプリケーションの種類という項目で、下記を選択すると思います。
端子割り当て
端子とは、電線などを接続するための部品のことです。
これらがMT-RL78には多数備えられています。
RL78には、端子の機能を切り替えられる機能として、「周辺I/Oリダイレクション・レジスタ」というものがあります。
周辺I/Oリダイレクション・レジスタ
I/O = Input / Output
リダイレクション = 方向を変えること→入力元や出力先を変えること
レジスタ = 登録; 演算や実行状態の保持に用いる記憶素子。
下記の表のようになっていて、PIOR0〜PIOR5の値は0 or 1に設定可能です。
略号 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 | 0 |
PIOR | 0 | 0 | PIOR5 | PIOR4 | PIOR3 | PIOR2 | PIOR1 | PIOR0 |
例えば、「PCLBUZ1」という機能がありそれらをどのピンに割り当てるか決められます。
RL78/G14などのマニュアルではこのように書かれています。
ビット | 兼用機能 | 0 | 1 |
PIOR4 | PCLBUZ1 | P141 | P55 |
PIOR4を"0"にすると、PCLBUZ1はP141に対して割り当てられ、PIOR4を"1"にすると、PCLBUZ1はP55に割り当てられます。
したがって、周辺I/Oリダイレクション・レジスタは、レジスタに登録する値によって、機能を別のピンに割り当てるためのものということになります。