人を動かすには、どうすればいいか?
そのように思うことは多々あることかと思います。
本日紹介する本には、その方法がこれでもか!というくらいに
書いてあります。
その中でも興味深いと感じた文章を挙げていきます。
1. 自分の家の玄関が汚れているのに、他人の家の屋根の雪に文句を言うな
これは、孔子の言葉です。
例えば、他人に欠点がありそこが目につきイライラしている状況があったとします。
果たしてあなたには一切欠点がないのでしょうか。
当然あるはずです。
相手の欠点を指摘するのリスクと自分を直すリスクとではどちらが大きいでしょうか。
圧倒的に前者ですよね。
相手の欠点を指摘→相手は必死に自己弁護→不穏な空気
となるのは火を見るよりも明らかです。
2. 「我々は、自分に関心を寄せてくれる人々に関心を寄せる」
これは、ローマの詩人パブリアス・シラスの言葉です。
この言葉で重要なところは、
「他人に示す関心」→ 心底からのものでなければならない
ということです。
話す側として考えた時に、相手が当たり障りのない質問を続けてきたり、芯を食わない質問ばかりしてきたら会話をする気も起きないと思います。
そのため、本当に気になることを聞くことが大切であると言うことです。
3. 教えないふりをして相手に教え、相手が知らないことは、忘れているのだと言ってやる
これはアレクサンダー・ポープの言葉です。
教えられることや、知らないということを知らせることは
そんなにしたいことではないと思います。
忘れていると言うことによって、あなたのように賢い人ならば忘れているだけでしょう。というニュアンスのことを言うことによって
相手の自尊心を傷つけずに済むでしょう。
4. バケツ一杯の苦汁よりも一滴の蜂蜜の方が多くのハエが取れる
こういう諺があります。
つまり、叱ったりするよりも褒めたり・参考にしたいと思いました。
5. 相手をやっつけるよりも、相手に好かれる方がいい
例えば意見の一致しないことがある時。
あなたはどうしても相手との議論に勝ちたい。
なぜなら私の方が優れているから。
そう思う時があるかもしれません。
またはあったかもしれません。
その時、どのようにしたでしょうか?
相手の意見を否定し、自分の正当性をアピールしたでしょうか。
それで相手は納得したでしょうか。
意見が一致せず苛立ちに任せず、冷静に物事を判断し、
相手に好かれるような言葉を選ぶ。と言うことが重要だと思います。
「嫌われる勇気」と題名の本でも似たような軸で書かれている作品だと思いました。それは、「他人ではなく、自分を変える」ということ。人を動かすと言う題名ですが、人を動かすにはどうすればいいかを考えると、まずは自分を動かさなければならないということです。
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